日々出会う小さな愛しきモノたちについて綴っています
にじいろのへびのモノがたり
遊子さん
2008年 05月 21日 (水) 12:53 | 編集
今日は快晴。いい天気だ。だけど。
昨日悲しい話を聞いた。ショックだった。
今朝になっても引きずっていて、さらにじわじわと重みを増している感じ。
それでもどん底まで落ち込まずに済んでいるのは、お日様のおかげかもしれないなぁと思いつつ。
自分のために書き記しておくことにする。ひとりごと、のようなもの。
知り合いのおばさんが亡くなった。
幼稚園の頃の同級生のお母さんで、両親の友人だった。長く親しい付き合いの人だった。
あだ名はゆーたん。「××君のお母さん」じゃなくて、ゆーたん、だった。

ゆーたんはおばさんたちの中でも、濃いキャラの人だった。
美術系クリエイターで、色々なものを作り出して、芸術にも造詣の深い人だった。
ばりばりと仕事をこなして、一時はテレビや雑誌にも出ていたくらい。
若いうちに離婚して、一人息子のDちゃんを育て上げた。
こども達に対しても気さくで明るくて、人気があった。特に男の子たちに。
ちょっと感情的なところがあって人間臭くて、
こどもに対しても、ずばずばと歯に衣着せぬ言葉使いをする人だった。
容赦の無いそれが、私はちょっと苦手だったのだけれど。

今年の初めに数年ぶりに会った。
母の招待客が引いた頃を見計らって家に戻ったら、ゆーたんだけが残っておしゃべりしていたのだ。
「あ〜ら、○○ちゃん、お久しぶり〜」と、にやりと笑いかけられた。昔のままだった。
元気だったのにな。あれが最後だったなんてな。

死因は心臓発作とか何とか。突然死だ。
Dちゃんが家を出た後、一人暮らしだったから、結局死後二日目まで発見されなかったそうだ。
「遊びにくる約束をしていた筈なのに」とDちゃんが見に行ったら…というわけだ。

ゆーたんからは色々なことを教わった。
小学生の頃、毎週彼女の家に通って、手作りの仕事を習っていたのだ。
編み物・羊毛フエルト・糸紡ぎ・ビーズ細工etc。
空き地に蔦を取りに行って、干して、籠を編んだりもした。すごく楽しかった。
こどもの時にあれらを体験することができて、良かったと思う。
貴重な体験だった。今でもよく覚えている。ちゃんと私の中にある。
皆で一緒に旅行もしたり、沢山の時間を一緒に過ごしていたのにな。

一人の死はやっぱり大きい。
Dちゃんやご家族は勿論。私の母も力無く落ち込んでいる。
この話を聞いたかつての同級生の男の子たちも、きっと私以上に悲しんでいると思う。
突然死って、ほんとに突然で、悲しい。ショックがでかい。
強いて言えば、長く苦しまずに良かった、ってことだろうか。でもそんなことじゃない。なんか違う。

癖が強くてキャラが濃くて、印象的だったゆーたん。
ちょっと苦手だったけど、全然嫌いじゃなかった。
大人になってからはさらに、興味深い人だった。
おばあちゃんになったところを見たかった。両親や仲間たちと楽しく過ごして欲しかった。

ゆーたんの名前は、「遊子」さん。こども心にも素敵な名前だなと思っていた。
名前通り、奔放な、でもいつも一生懸命な人だった。
私にとって、強く影響した一人だった。心よりのご冥福をお祈り致します。

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